オヤビンとコブン

「信じること」Dream編②

>>Dream編①

 

 

 

 

 

あなたはいつまでひとりで抱えるのか…?

 

私が誰だかわからないのか…?

 

 

 

 

 

 

 

女性
女性
はあ、はあ…
女性
女性
もう、なんでついてくるの…
少年
少年
そのままどこかへ消えてしまうんじゃないかと思って…
女性
女性
あなたに私のこと、関係ないでしょう?
少年
少年
関係あります…!
女性
女性
なんで!
少年
少年
神様があなたを愛しているから!
女性
女性
…!
女性
女性
そ、それがなんであなたと関係あるの?
少年
少年
少年
少年
ぼくが神様への道だからです。
女性
女性
み、道…?
オヤビン
オヤビン
…?
少年
少年
女性
女性
…でも、私、神なんて信じられない…
女性
女性
目に見えないのにどうやって信じられるの?

 

 

 

シンジルコトガ コワイ

 

 

オヤビン
オヤビン
…!
オヤビン
オヤビン
あの、黒い奴…

 

 

 

信じることが怖いのか…?

 

 

おぎゃあ おぎゃあ

うるさいわよ!!!

 

おぎゃあ おぎゃあ

もう!!!うるさい!!!!

 

 

おぎゃあああぁあ

 

 

 

オヤビン
オヤビン
…??
赤ん坊…??
少年
少年
誰も信じることができないんですね…
オヤビン
オヤビン
え?
少年
少年
求めていたときに
答えてもらえなかった赤ちゃんは
だんだんと声をあげなくなる。
オヤビン
オヤビン
それは、
あの子のことを言っとんのか?
少年
少年
少年
少年
でも、そのままだと
生きることはできない。

 

 

オヤビン
オヤビン
ど、どうしたらええんや?
少年
少年
赤ちゃんにお母さんが絶対に必要なように、
彼女に神様のことを伝えたい…
少年
少年
そのためには…
オヤビン
オヤビン
そのためには…?
少年
少年
ぼくのことを信じてもらいたい…
オヤビン
オヤビン
…え?
少年
少年
…神様は目に見えないから
ぼくが伝えないといけない。
少年
少年
そのためには、信じてもらいたいんです…
オヤビン
オヤビン
お、お前を…?

 

 

 

 

!!!!

オヤビン
オヤビン
え…???
オヤビン
オヤビン
なんやこの闇は…???

 

お前も
わからないんだろう?

 

 

な、なんや…
これ…

 

 

 

オヤビン
オヤビン
つう…ッ

 

 

わからないだろう?

 

 

問題を解く

”答え”が

どこにあるのか

 

 

 

だから

絶望しかない。

 

 

 

 

おじさん!!!!

…!!!!

 

オヤビン
オヤビン
え…???
少年
少年
しっかりしてください!!!
オヤビン
オヤビン
…????
オヤビン
オヤビン
…ああ…あれ、
わし今なんか…
オヤビン
オヤビン
あれ、あの子は…?
オヤビン
オヤビン
…!
オヤビン
オヤビン
な、なんか薄くなっとるで…?!
少年
少年

「どこかに消えたい」
そう思う気持ちが強くなっているんです。

でも、彼女の本心は
「自分のことを知ってほしい」

少年
少年
…だから、
彼女に伝えないと…。
少年
少年
…でも…
オヤビン
オヤビン
オヤビン
オヤビン
…信じてくれないとってやつなんやな…。
オヤビン
オヤビン
正直、分からんことばかりやけど、
ひとまずお前を信じるようにさせたらええんやな?
少年
少年
え?
オヤビン
オヤビン
わしが言ってみる。
少年
少年
!??
オヤビン
オヤビン
なあお嬢ちゃん!
そんなに消えたい思ってどうするんや?
わしかて消えたいで?
もう死んでもええ思っとるで?
せやけどだめなんやって。
神さんが、だめってゆーとるんやって。
女性
女性
オヤビン
オヤビン
なあ、そんなにメソメソしても
仕方ないで?
せっかくなら笑ってみんか?
女性
女性
…?
オヤビン
オヤビン
あの少年が
一緒に遊んでくれるって
女性
女性
…え?
少年
少年
…え???

 

 

オヤビン
オヤビン
だ、だめか?
少年
少年
お、おじさん…
オヤビン
オヤビン
…すまん、わしの限界や…
少年
少年
ははは
オヤビン
オヤビン
でもほれ、ちょっと顔色良くなったと思わんか?
女性
女性
…よ、よくなってません!
オヤビン
オヤビン
なにゆーとんのや。
あ、ほら反論できるようになったで。
少年
少年
…そうですね!
じゃあ一緒に遊びましょうか!
女性
女性
ええ?
オヤビン
オヤビン
お、そうしよそうしよ。
女性
女性
な、なんで急に…
少年
少年
いいじゃないですか!ね!
オヤビン
オヤビン
せやせや。なにしたろっか。
少年
少年
じゃあ、一緒に絵を描きますか!
オヤビン
オヤビン
なんで絵なんや…
お嬢ちゃん、絵なんか描けんのか?
女性
女性
…絵なら、描きます。
オヤビン
オヤビン
描くんか!!
少年
少年
きっとスポーツよりも
絵が好きなんじゃないのかなあって思ったんです。
オヤビン
オヤビン
…はあ、わしは描けへんけど。
少年
少年
大丈夫!絵は描けば描くほど上手くなりますから!
オヤビン
オヤビン
…ほんで?何描くんや。
少年
少年
これまでで一番楽しかった出来事!
オヤビン
オヤビン
なんやそれ、難しいのお…

 

 

オヤビン
オヤビン
…なんで紙が出てきたんや
少年
少年
ふふ、夢の世界ですからね
少年
少年
では、制限時間10分!
始めましょう!
賞金は桃です!!!
オヤビン
オヤビン
また桃か…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少年
少年
はい!おしまい!!
オヤビン
オヤビン
はあ、久しぶりやで絵なんか描くの。
疲れた。
少年
少年
たまにはいいですよね!
オヤビン
オヤビン
お前は何描いたんや?
少年
少年
あとでお見せします!
女性
女性
オヤビン
オヤビン
…お前も描けたか?
女性
女性
女性
女性
…はい…。下手ですけど…。
少年
少年
関係ないですよ!ではじゃんけんしましょう!
オヤビン
オヤビン
じゃーーんけん…

 

ぽん!

 

オヤビン
オヤビン
お、勝った。
少年
少年
ではおじさんから!
オヤビン
オヤビン
わしからかい!!

 

 

 

 

 

 

オヤビン
オヤビン
…じゃん〜。
少年
少年
おお〜!!!これはなんですか!?
オヤビン
オヤビン
なんですかって、見てわかるやろ?
みんなを笑かした姿や。
少年
少年
へえ。この丸いのは子供たちですか?
オヤビン
オヤビン
せや。姉貴の子どもたちや。
ヒーローごっこしたら、えらい笑うてくれての。
子どもたちの反応が面白くて、楽しかったなあ思うてのお。
少年
少年
わあ、いいですね!
おじさんやっぱりいい人です。
オヤビン
オヤビン
なんや今更気づいたんか?
少年
少年
サングラスつけてると
いかついですからね。
オヤビン
オヤビン
いかついってなんやいかついって。
女性
女性
ふふ…
オヤビン
オヤビン
なに笑っとんのやお前。
女性
女性
あ、す、すみません。
少年
少年
さすがおじさん!
笑わせましたよ!!
オヤビン
オヤビン
お、せやな。
女性
女性
ふふふ…
オヤビン
オヤビン
…ほんで、お嬢ちゃんは何を描いたんや?
女性
女性
…え、えっと…えっと…
少年
少年
ぜひ、見せてください!

 

 

 

 

 

 

 

ぴら

オヤビン
オヤビン
…う、うまいやないか。
女性
女性
あ…ありがとうございます。
少年
少年
…この人たちは、お父さんとお母さんですか?
女性
女性
…はい。
少年
少年
…描いた絵を見て喜んでいるんですね。
女性
女性
女性
女性
…唯一笑ってくれたから…。
オヤビン
オヤビン
少年
少年
少年
少年
…それが楽しかった思い出なんですね…
女性
女性
女性
女性
…でも…

 

オヤビン
オヤビン
お、おい…
女性
女性
こんなの描いたって、
結局認めてくれなかった。
努力したって、無駄だった。
少年
少年
でも、素敵な絵だと思いましたよ!
女性
女性
少年
少年
神様がくださった、
才能だと思います。
オヤビン
オヤビン
せ、せやで。みてみいわしの絵、
棒人間ってやつや。
わしよりずっとずっと才能あるで。
女性
女性

 

 

おぎゃあ おぎゃあ

 

ん…?

 

本当は、知ってほしかったんです。
誰よりも、お母さん、お父さんに…

 

 

オヤビン
オヤビン

 

 

でも、
結局はわかってくれなかった…
私の思いよりも
いつも、いつも…

 

そんな下手な絵ばっか描いてないで
ちゃんと勉強しなさいよ!
いくら言ってもわからないの!?
絵の道なんて無理にきまっているでしょ!

おぎゃあ おぎゃあ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はただ
喜んでもらいたかっただけなんだけどな…

 

 

 

おぎゃあ おぎゃあぁぁあ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大丈夫だよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

心配しないで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少年
少年
打ち明けてくださって
ありがとうございます。
少年
少年
桃、差し上げますね。
女性
女性
え…?
少年
少年
これは神様からです。
少年
少年
信じてください。
ぼくを通して神様がくださったんですよ。

 

女性
女性

 

 

 

…パク

女性
女性
…美味しい。
少年
少年
…良かった。
少年
少年
…これからも不安になったり、心配なことがあったら
いつも神様を呼んで話してください。
ぼくも手伝いますから!
オヤビン
オヤビン
桃を持ってか?
少年
少年
そうですね。桃も持ってきます。
いつでも呼んで、委ねてください。どんな心配も悩みも…。
少年
少年
ぼくが神様との架け橋になりますから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オヤビン
オヤビン
(…またあの光……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オヤビン
オヤビン
あの子、もう大丈夫なんかな。
少年
少年
…彼女が天を求めるならば、
何度も立ち上がれると思います。
オヤビン
オヤビン
少年
少年
おじさんも、ちゃんと呼ぶんですよ?
オヤビン
オヤビン
え、わしも?
少年
少年
そうですよ!
オヤビン
オヤビン
…わしは別に、
大丈夫やって…
少年
少年
いや、
大丈夫じゃないです!
オヤビン
オヤビン
でもわし、神さんやったら
結構呼んどるんやで?
少年
少年
オヤビン
オヤビン
…な、なんや。
少年
少年
おじさん…
夢がないって話していましたね。
オヤビン
オヤビン
あ、ああ…
そんな話したっけかな。
少年
少年
おじさん、今まで
いろんな人に会って
生かそうともがいていましたね。
オヤビン
オヤビン
…まあ…
でも、結局は何もできへんかったわ。
少年
少年
そんなことありません。
おじさんの姿、知っています。神様もご存知です。
オヤビン
オヤビン
…はは、そうか。
ならちょっとは報われたんかの…
少年
少年
…でも、おじさん。
死んでもいいと思っているんですか?
オヤビン
オヤビン
…え?
少年
少年
あんなに生かそうともがいたのに
自分のことは、死んでもいいって思っているんですか?
オヤビン
オヤビン
…あれはその、咄嗟のでまかせで…

 

ピッ 

 

ピッ

 

少年
少年
おじさん、
まだちゃんと分かっていないです。
オヤビン
オヤビン
…え?
少年
少年
神様のことも、ぼくのことも
おじさん自身のことも
分かっていないです。
オヤビン
オヤビン
わ、わかってないって…どういうことや…
わしかてそれでも、麦わらからいろいろ勉強したんやで?
少年
少年
それなら、絶対に死のうだなんて思いません!!

 

 

ゴッ!!!!

生きててなんの
意味があるんだ!!!?

 

ピッ 

 

ピッ…

 

オヤビンさん!!!

オヤビンさんっ!!!!

 

 

ズキッ

オヤビン
オヤビン
あぁ…ッ

 

 

 

 

 

 

 

前が…見えへん…

 

 

 

 

 

 

 

うう…っ

 

 

 

 

 

 

 

 

もう

見たくないだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

見なくていい道もある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こっちだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少年
少年
おじさん…っ!!
少年
少年
待って!!!行かないで!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

>>Dream編③

ABOUT ME
麦わら
麦わら
東京都民。現在は社会問題の漫画やアニメを作りつつ、保育士目指して勉強中。