俺はもう無理。集中力もたん。
またゴチャゴチャ言われんの、たまらんからなあ。
・・・・
・・・
チク
タク
チク…
・・・・
・・・
・・・バタン
バタッ…
働いて
食べて
着ること
寝ること
どんなに遊んでも
どんなに楽しんでも
人生の日は暮れていくのだな…。
毎日が積み重なって
人生になる…
あなた。
終わりの時になって、
人生を振り返るつもりなのか…?
ザアアアァアア
神さん、
親父も、わしも、同じやった…
親父と同じ道を行ってたんや…
ただただ、
ひたすら働いとった。
神さんが話す、
命を削る人生、やったのかもしれへんな・・。
わしも、あのまま、
死んでたのかもしれへんな・・・。
でもな、神さん、
わしはそれでもええと思っとった。
ええと思っとったんや…。
せやけど、
違うんやな…?
神さんは、
そういう風に思ってないんやな?!
一人ひとりの人生、
そんなにも向き合っとるんやな…?!
ただやみくもに
人生を生きるな…
命はたった
”ひとつ”。
人生はたった
”一度きり”だ。
私が何度あなたを助けただろうか…?
あの場面、この場面、
死ぬしかない瞬間がどれほど多かったか…。
その都度、
私も、神様も、
気を揉みながら、
あなたを助けた。
なのに、自ら
価値が分からなくて、
やみくもに生きるのか…?
人生は、
そんなに軽いものではない。
あなた。
最も大きい仕事は、
あなた自身を守ることだ。
名誉や
出世のために働くことが
仕事の根本ではない。
あなたを生かすこと。
それが本当に、
大きなことではないか?
人々は変わることがある。
話すことも変わる。
大事だと強調して話すことも変わるだろう。
しかし、
私は変わらない。
太陽は東から昇り、
西へ傾くことが
変わらない真理であるように…。
あなたに向かう愛が、
あの太陽のように燃えている。
十字架を背負った時もそうだった…。
だから…
やみくもに生きないで…
価値を分かって生きよう。
わからなければ、
私に聞いてみなさい。
必ず答えるから…。
…
…神さん、
…御子、
…よう、わかったで。
わし、また、働いてみようと思う。
わしまた、
頑張ってみようと思う…。
親父の分まで、
ちゃんと、意味分かって
生きてみようと思う…。)
帰省編④ fin