オヤビンとコブン

闘争編②「火と約束」

>>闘争編①

 

 

 

 

 

 

 

 

明日、ここを飛び立つんです…

 

 

 

え…

 

 

 

 

 

 

 

ゴソ…

 

 

 

 

 

 

あの…

 

 

 

 

 

 

これ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…まだ約束
覚えてるかしら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

友人
友人
なあコブンはどうすんの進路
コブン
コブン
え?ああ…そうだなあ…
コブン
コブン
てっちゃんは大学だよね?
友人
友人
もちろん。ま、将来のためにとりあえず大学入っとこーて感じだけど
コブン
コブン
へえ、何勉強するの?
友人
友人
まあ経済とか?無難に
コブン
コブン
なにそれ。
友人
友人
いいんだよ、就職のためのステータスみたいなもんなんだから
コブン
コブン
…そっかあ…
友人
友人
コブンはちょっと難しいんだっけ?
コブン
コブン
うーん、ほら、ぼく
お母さんしかいないから…
進学するにしてもお金ないし…
奨学金受けれる頭もないし…
友人
友人
…まあでも、大学行きたいとかもないなら
無理して受験しなくてもいいんじゃん?
コブン
コブン
…そ、そうだよねえ…
友人
友人
どうせならコブンの好きなこと目指してみるとか。
コブン
コブン
好きなことかあ…
ぼく、何が好きなんだろうなあ…
友人
友人
自分の好きなことくらい知っとけって…
コブン
コブン
あはは…だよね…

 

 

 

 

 

カツ

 

カツ…

 

 

 

カツ…ッ

 

 

 

 

 

 

 

 

(神様…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(みんな

 

どんどん先に

 

行ってしまいますね…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はあー・・・

タブチ
タブチ
なんだなんだそんな落ち込んで
オヤビン
オヤビン
二次面接まで行ったからちょっと期待したんや…
タブチ
タブチ
ははは!まあ縁がなかったって思えばいいさ!
オヤビン
オヤビン
はあ…
タブチ
タブチ
まだお金あるんだろ?
オヤビン
オヤビン
まあな…
タブチ
タブチ
あの会社の
最大の恩恵は金だな金!
それ以外は最悪だったけど。
オヤビン
オヤビン
はは、せやな。
給料だけは良かったわ。使う時間があれば最高やったけど。
タブチ
タブチ
今その恩恵を受けてるんじゃないか?
オヤビン
オヤビン
まあな。
ただ治療費が痛いわ…
タブチ
タブチ
…まあオヤビン、最悪
食べ物さえあれば人間生きられるさ。
オヤビン
オヤビン
なんや急に。
タブチ
タブチ
て、よくばあちゃんが言ってたんだ。
「戦時中は食べ物第一でお金なんて必要ない!
私は食べ物さえあれば生きていける!」てね。
いつも帰省するたびに聞かされててな。
オヤビン
オヤビン
頼もしいのお…
タブチ
タブチ
働いたら働いたで、人生の大半を
仕事に費やすことになるわけだし。
俺はオヤビンが羨ましいなって時々思うよ。
オヤビン
オヤビン
…そうかのう…
タブチ
タブチ
でもやっと仕事しようって気持ちが湧いたんだもんな!
希望はこのまま営業でいいのか?
オヤビン
オヤビン
とりあえずな…正直営業くらいしかできひんし
この年齢で異業種ってのも、厳しい世界やないか?
タブチ
タブチ
まあな、簡単ではないけど…
ハロワで資格支援とかあるわけだし
まだお金余裕あるなら、興味ある勉強してみるのも
ありなんじゃないか?
オヤビン
オヤビン
そやなあ…
…ま、考えてみるわ…

 

 

 

 

タブチ
タブチ
出世払いな。
オヤビン
オヤビン
ははは、おおきに。

 

 

 

 

 

 

 

 

カツ…カツ…

 

オヤビン
オヤビン
神さん、資格やて…
まあ資格ゆーても
勉強したいことも特にないしなあ…

 

 

オヤビン
オヤビン
あれ、またあいつらおるな…

 

 

 

 

 

(ヒュー)

 

 

 

 

 

オヤビン
オヤビン
ん??

 

 

 

 

 

 

 

!!??

 

 

オヤビン
オヤビン
え????
オヤビン
オヤビン
な、なんや、なんの音や!?

 

 

 

 

 

ヒューーーーーっ

!!!?

 

オヤビン
オヤビン
ば…爆弾!!!???

 

オヤビン
オヤビン
(あ…あいつら…!!)

 

 

 

 

おいッ!!!

 

そこにいたら
あぶないでッ!!

 

 

…!!!

 

タッ…!!!

…!!

 

 

オヤビン
オヤビン
…え…お…!?

 

 

オヤビン
オヤビン

 

オヤビン
オヤビン
…あれ…?な、なんもない…??おかしいな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

な…なんなんや…
これ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コブン
コブン
(神様…火…火って…なんなんだろうなあ…
ほんとに燃やすわけじゃないだろうし…)
コブン
コブン
あ…

 

 

コブン
コブン
(い!いる!!!)
コブン
コブン
あ!あの…
おばあさん
おばあさん
あ…!
おばあさん
おばあさん
あら…!来てくれたのね!
コブン
コブン
はい!お元気でしたか?腰はもう大丈夫ですか…?
おばあさん
おばあさん
大丈夫よ。これはずっと付き合うものだからねえ。
コブン
コブン
そうなんですねぇ…
おばあさん
おばあさん
せっかく声をかけてくれたからお礼しないとね。

 

おばあさん
おばあさん
また作ってきたの。
コブン
コブン
わあ、かわいいです!
コブン
コブン
また違った表情ですねえ!
おばあさん
おばあさん
いろんなバリエーションがあるのよ。
コブン
コブン
おばあさん、昔から手芸が得意だったんですか?
おばあさん
おばあさん
そうね。まあ、散々作らされていたからね。
体に染み付いてしまったのかしら。
コブン
コブン
作らされていたんですか?お仕事とかで…?
おばあさん
おばあさん
いいえ、そうじゃないのよ…
コブン
コブン
そうですか…
コブン
コブン
コブン
コブン
…そういえば…この前話してた飛行機のことなんですけど…
コブン
コブン
…もしかして戦闘機のことですか…?
おばあさん
おばあさん
…あら…ちょっとは勉強してきたのかしら?
コブン
コブン
す、すみません…
おばあさん
おばあさん
そう、そうよ。戦闘機。
たくさんの飛行兵たちが、この空を飛んでいたの。
そして、みんな二度と返ってこなかった…
おばあさん
おばあさん
この人形はね、特攻人形というの。
祖国のために命を捨てる若い飛行兵たちに
これを作っていたのよ。
おばあさん
おばあさん
この人形が、その人達の身代わりになって守ってくれる、
そう信じていたの。
コブン
コブン
そうだったんですね…。
コブン
コブン
…もらった軍人さん
きっと、嬉しかったでしょうね。
おばあさん
おばあさん
そうね…喜んでいたって聞いたわ。
おばあさん
おばあさん
…でも結局彼らを守ってくれなかった…
コブン
コブン
コブン
コブン
…ぼくと同じくらいの年齢なのに、ただぶつかりに行ったんですもんね…
コブン
コブン
ぼくには正直耐えられないと思います…
おばあさん
おばあさん

そうね…
おばあさん
おばあさん
実際、ほとんどの人が耐えられなかったわ。
おばあさん
おばあさん
私もいつも
なんでこの世に生まれたんだろうって考えていた…
おばあさん
おばあさん
「 人殺しをするために生まれたのか」って
悩む軍人も多かったわ…
おばあさん
おばあさん
おばあさん
おばあさん
でも耐えられないから
考えを変えたの…
コブン
コブン
考えを…?
おばあさん
おばあさん
「ならば、お国のために生きよう」って。
それがいつしか生きる目的になっていたのよ…
コブン
コブン
おばあさん
おばあさん
私、戦争が始まった時は
結構のびのび生活していてね。
はじめは空襲もなかったし、日本は勝つと思っていたの
おばあさん
おばあさん
テレビや新聞なんかもすごくてね。
特に特攻隊の記事はほんと感動的に書かれて…
”祖国のために自ら特攻隊を志願した”とか、”微笑んで体当たりした”とか…
コブン
コブン
おばあさん
おばあさん
祖国のために死んだ兵士は
「神」や「軍神」になったと書かれた
コブン
コブン
…神、ですか…
おばあさん
おばあさん
そう。でも、敗戦が続いて国の状況が傾いてから
私もわかってきたの。
実際はそんな美しい話なんかじゃなかったんだって…
コブン
コブン
おばあさん
おばあさん
飛行兵たちはたいした訓練も受けれないまま
ボロボロの飛行機に乗って、戦艦に突っ込むしかなかった
おばあさん
おばあさん
生きて帰るなら
むしろ「死んでこい」と言われ戦場に行かされる。
勝つ見込みなんてなかったのにね…
コブン
コブン
…なんか…信じられないです…
今なら絶対おかしいって思うのに…
おばあさん
おばあさん
…あの時と今では
思想がまったく違うのよ…
コブン
コブン
思想が…?
おばあさん
おばあさん
そう…

 

 

 

あの時代、人の命は

 

”消耗品”にすぎなかった…

 

 

…消耗品…

 

 

おばあさん
おばあさん
それをある事をきっかけに
身に染みるほど味わってね…

ここで無邪気に手を振っていた時を思い出すと
申し訳ない気持ちになるの…

コブン
コブン
そんな場所に、おばあさんはいつも足を運んでいるんですか?
おばあさん
おばあさん
…そうね…
コブン
コブン
…当時のこと思い出すの、辛くないですか?
おばあさん
おばあさん
最後くらいここでしっかりと向き合いたくてねえ
コブン
コブン
最後、ですか?
おばあさん
おばあさん
そう、それに私、ひとつ約束をしていて…
コブン
コブン
や、約束ですか?どんな…
おばあさん
おばあさん
おばあさん
おばあさん
それは秘密よ
コブン
コブン
そ、そうですか…
コブン
コブン
でも長い間、まだ果たされていないんですね…
おばあさん
おばあさん
そうね、無茶な約束だから…
コブン
コブン
…??
おばあさん
おばあさん
次会ったら教えてあげるわ。
コブン
コブン
え、ほんとですか!
おばあさん
おばあさん
そのとき、もう一つ人形作ってくる。
コブン
コブン
わ、ありがとうございます!
今日の人形は友人に渡そうと思います
おばあさん
おばあさん
ぜひそうしてあげて。
コブン
コブン
…なんだか、おばあさんの話を聞いていて
ぼくの悩みなんて
ちっぽけに思えてきました!
おばあさん
おばあさん
あら、ぼくちゃんにも悩みが?
コブン
コブン
うーん悩みと呼べるかどうか…
おばあさん
おばあさん
どんな悩み…?
コブン
コブン
えっと…
コブン
コブン
…ぼく、もうすぐ受験があるんですが…
全然進路が決まらなくて
おばあさん
おばあさん
そう…
若いんだからなんでもできそうだけど
コブン
コブン
…そうですよね
おばあさん
おばあさん
大学には行きたいの?
コブン
コブン
…うーん、そうですね…でも金銭的な事情で難しそうで…。
だからと言って働きたいことや好きなこともそんなになくて…
コブン
コブン
…なんて言ったらぼく贅沢ですよねえ…
戦争のときはそんなことも言ってられないんですから!
おばあさん
おばあさん
そう…
おばあさん
おばあさん
おばあさん
おばあさん
わたしの助言をひとつ聞いてくれるかしら?
コブン
コブン
え!助言、いただけるんですか!?
おばあさん
おばあさん
ええ…
コブン
コブン
ぜ、ぜひ…!

 

 

 

 

 

 

 

ぼくちゃん…

 

 

 

あなただからこそ
しっかり勉強すべきだわ。

 

コブン
コブン
…え…??
おばあさん
おばあさん
あなたはしっかり勉強して
偉くなってもらわなくちゃ。
コブン
コブン
え?えええ??
おばあさん
おばあさん
なんでそう話すのか
次会ったら話そうかねえ。
コブン
コブン
次ですか…!!
おばあさん
おばあさん
楽しみは残しておいた方がいいじゃない?
わたしはこれから手続きとか
やることがあってねえ…
コブン
コブン
そ、そうなんですね…!
わかりました。
コブン
コブン
ぼく、おばあさんの約束
必ず叶えられるように神様に祈りますね。
おばあさん
おばあさん
おばあさん
おばあさん
…ありがとう
コブン
コブン
あ、見てください!
すごく夕日がきれいですね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オヤビン
オヤビン
火…火…火…
オヤビン
オヤビン
あーどういうことなんや
コブン
コブン
オヤビンさん、どうですか?
解けました!?
オヤビン
オヤビン
いや、まだわからん。コブンは走ってちょっとはわかったんか?
コブン
コブン
あー…いやー、全然です…
コブン
コブン
でも、この人形の謎は解けました!
オヤビン
オヤビン
あ?また貰うてきたんか?
コブン
コブン
はい!お会いできたので!
オヤビン
オヤビン
ほんで、それはなんだったんや?
コブン
コブン
特攻人形ですって。
オヤビン
オヤビン
特攻人形?
コブン
コブン
特攻にあたる飛行兵へのお守りのような人形だそうです
オヤビン
オヤビン
なるほどな…
コブン
コブン
約束通り、オヤビンさんにあげますね!
オヤビン
オヤビン
お、おおきに…

 

オヤビン
オヤビン
やっぱりそのばあさん
戦争経験してたんやな
コブン
コブン
そのようです。
コブン
コブン
でも、どうして戦争を早く終わらせられなかったんですかね…
すぐに降伏すれば原爆も落とされなかったのに…
オヤビン
オヤビン
そやな…
でも当時戦争を終わらせることは
天皇ですら難しいことやったからの…
コブン
コブン
て、天皇ですら、ですか…!
オヤビン
オヤビン
天皇は当時神とも崇められた存在ではあったが
政治を動かす上層部、とくに軍部からは
戦争継続を断固とする考えもあった…
コブン
コブン
天皇は、神だったんですか!
オヤビン
オヤビン
神道に沿った考え方でな、
ただ政治的な介入はできひん法律は今も同じや。
オヤビン
オヤビン
ただ当時の日本にとっては天皇は=(イコール)神的な存在であったから
「人間宣言」があったことは大変ショッキングなニュースやった…
コブン
コブン
それくらい絶大な存在だったんですね…
オヤビン
オヤビン
しかしこの天皇の権威をバッグに、戦争を推し進めようとする
周りの存在もあった。
コブン
コブン
それが軍部だったんですか?
オヤビン
オヤビン
そやな、軍部もそうやし、
財閥とかいろいろ関わってそうやな…
コブン
コブン
複雑ですね…
でも敗戦続きで日本がボロボロになっていても止められなかったんですか?
オヤビン
オヤビン
そう簡単に諦めきれんプライドがあったんやろ。しかし一言では言い難い
オヤビン
オヤビン
そこにはいろいろな思惑があるんや。
「若い人が祖国のためにここまで戦ったということを後世記憶させるため」とか言うやつもおるし…。
オヤビン
オヤビン
せやけど、
”目の前の命が最優先ではなかった”という事は確かや…
コブン
コブン

何かがおかしかったんだ…
オヤビン
オヤビン
そもそもの思想が、今の常識と違いすぎる
コブン
コブン
…思想の違い…か…

 

オヤビン
オヤビン
特攻隊が生まれた理由も理解し難いやろ?
正直言って体当たり戦法に
勝算があったとは思えん…
コブン
コブン
勝算…
オヤビン
オヤビン
普通戦争は勝つために戦術を練るもんや。
それこそ武力、戦力、技術、軍事力など計算せなあかん…
オヤビン
オヤビン
せやけど特攻は、
ただ”ぶつかる”んや。
ベテラン飛行士からしたら、まったく理解し難い戦術やったろな…。
もはや戦術の放棄と言える…
コブン
コブン
たしかに…訓練して技術を磨いた飛行兵からすると、すごく辛い状況ですね…
オヤビン
オヤビン
戦う道具も技術もあるのに
「全てを捨てて死ね」と言われているようなもんや…
恐ろしい思想やろ?
コブン
コブン
たしかにそうですね…
オヤビン
オヤビン
航空だけでなく、海上や陸上でも
ひどい特攻作戦があったが、
そういう恐ろしい思想が元になってるっちゅーことや…
コブン
コブン
コブン
コブン
おばあさんも話していたんです。
「当時命は消耗品にすぎなかった」って…
そういう思想だったんだって…
オヤビン
オヤビン
ほんまに怖いの。
わしらもあの時代に生きてたら
同じように生きるしかなかったやろな…
コブン
コブン
そうですね…
そう思うと、本当に怖いです…
コブン
コブン
コブン
コブン
…イエス様は、むしろ命を愛そうとしていましたね…
オヤビン
オヤビン
せやな…イエスは逆に、目の前の命を最優先にした…
コブン
コブン
でもそんなイエス様も殺されてしまったんですね…
オヤビン
オヤビン
…よう考えたら、イエスが生きとった時代も
ある意味、戦争の時代やな…
コブン
コブン
十字架にかかって死んでしまうほどですもんね…
オヤビン
オヤビン
これもまた、思想の争い、なんやろな…
コブン
コブン
コブン
コブン
でも不思議ですよね…

当時ユダヤ人は誰よりも救い主を待っていたのに
その救い主をユダヤ人自らの手で殺してしまったんですよね?
なんで神様を信じていたのに、キリストを殺してしまったんでしょうか…

オヤビン
オヤビン
前も麦わらが送ってたよな、そういう聖句。
「彼らは何をしているのか、わからずにいるのです」…てやつ…
コブン
コブン
十字架の上でイエス様が話されたシーンですね…!
オヤビン
オヤビン
つまり、ユダヤ人たちはイエスがキリストだと知らんかったってことやろ…?
コブン
コブン
…そうか…そうですよね…
オヤビン
オヤビン
…それに当時の権力は宗教人であるユダヤ人が握っておった…。イエスは貧しく身分の低い青年やから
神さんの思想をちゃんと理解してへんと、偏見や差別で見分けることも難しいやろな…
コブン
コブン
…立場的にイエス様も御子も、苦しい状況だったってことか…
オヤビン
オヤビン
神の立場でも、どうにもできひん事があったというのは
さっきの天皇の話と少し繋がるところがあるの…
コブン
コブン
そんな辛い状況の中で
話した言葉が、火のところなんですね…

 

 

 

 

 

 

わたしは

火を地上に投じるためにきたのだ

 

 

 

 

 

 

 

 

火がすでに燃えていたならと

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしはどんなに
願っていることか…

 

 

 

 

 

オヤビン
オヤビン

 

ブッブー


オヤビン
オヤビン
お、麦わらか。
コブン
コブン
ヒントありますかね!

オヤビンさんコブンさん!
昨日の問題いかがでしょうか?

今日はこの聖句からひとつお話したいことがあります。

「万軍の主は言われる、見よ、炉のように燃える日が来る
その時すべて高ぶる者と、悪を行う者とは、わらのようになる。
その来る日は、彼らを焼き尽くして、根も枝も残さない」

(略) しかしわが名を恐れるあなたがたには、義の太陽がのぼり、その翼には、いやす力を備えている。(マラキ書4:1〜2抜粋)

このマラキ書というのは、旧約聖書最後の預言書と言われています。
そしてここには「キリストが来る日」(初臨)について預言しています。

ここにも「燃やす」「焼き尽くす」とあるのがわかりますか?

当時イスラエル民族は解決したい様々な問題がありました。
そして神様がそれらの問題を解くために救い主を送ると預言した日
とても心待ちにしていたんです。
それが「炉のように燃える日が来る」と表現されています。

さて、イエス様が実際来た時、
どのようにしてこの預言が成就されたでしょうか?

ぜひ聖書を読みながら考えてみてくださいね!

オヤビン
オヤビン
オヤビン
オヤビン
…これがヒントなんか…
コブン
コブン
…なんか、聖書って面白いですね…
いろんな表現で書かれていて…
オヤビン
オヤビン
複雑になる一方やで…!!
コブン
コブン
…でも、なんでキリストが来る日が「燃える日」になっているんでしょうか…
これって絶対昨日の「火」と関係ありますよね…
オヤビン
オヤビン
た、たしかに…。
それにキリストは
「火がすでに燃えていること」を願っていた…
コブン
コブン
火はそれほど、”イエス様にとって良いもの”だったんですね…
オヤビン
オヤビン
…火が燃えると悪人がわらのようになり、
神さんを信じる人には義の太陽がのぼる…。
イエスも人々もそれを心待ちにしていた…
コブン
コブン
当時イエス様が来られた時
どういうふうにしてそれが成されたんだろう…
オヤビン
オヤビン
うーん…
実際は放火したわけではなく
ペテロとかと一緒に過ごしていたわけで…
コブン
コブン
はい…でも火がすでに燃えていないことで十字架の道に行くようになった…
オヤビン
オヤビン
火が燃えてなくて、ユダヤ人と争うことになったんか…
コブン
コブン
争い…か…

 

 

 

 


あの時と今では
思想がまったく違うのよ…

あの時代、人の命は
”消耗品”にすぎなかった…


戦う道具も技術もあるのに
「全てを捨てて死ね」といわれているようなもんや…
恐ろしい思想やろ?

 

 

コブン
コブン
思想によって争いが起こる…
そして死ななくていい人までもが死ぬ…
コブン
コブン
…そうか…思想…
オヤビン
オヤビン
なんやわかったんか??
コブン
コブン
もしかしたら…ですけど…
コブン
コブン
イエス様が火のように燃え広がってほしかったもの…
それって…

 

”御言葉”…じゃないですかね…??

 

オヤビン
オヤビン
…み、御言葉…?
でも御言葉は燃えへんで?
コブン
コブン
オヤビンさん、比喩ですよ比喩!
麦わらさん言ってましたよね!
聖書は”比喩”で書かれているって!
オヤビン
オヤビン
!…たしかに…
イエスはいつも御言葉を伝えてたな…
コブン
コブン
ぼく、さっきの話でピンときたんです
思想の話…結局思想が合わなかったから争ってしまったって…。
御言葉は、神様の思想ですよね…?
オヤビン
オヤビン
せや…神さんの思想がすでに燃え広がっていたら
ユダヤ人とぶつかって争うこともなかったわけや…
コブン
コブン
…ですよね…!ぼく麦わらさんに送りますね!
オヤビン
オヤビン
おう

 

 

コブン
コブン
…それにしても、なんでユダヤ人たちに
御言葉の火は燃えていなかったんだろう…?
自分たちの問題を解いてくれて
霊まで救う神様の御言葉だったんですよね…?
オヤビン
オヤビン
神さんの思想を受け入れられん理由があった…
コブン
コブン
それがさっき話していた
”身分の違い”や、”キリストとわからなかったこと”
なんですかね…
オヤビン
オヤビン
そやな…
コブン
コブン
でも、なんかすごく残念ですね…
ずっと待っていた人だったのに殺してしまうなんて…
オヤビン
オヤビン
…待っていたのに、か…
コブン
コブン
”火がすでに燃えていたなら”…
コブン
コブン
…この話が再びキリストを迎える時も
教訓になりそう、ですね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブッブー

 

コブン
コブン
あ、麦わらさんだ…

ついにわかりましたね!そうです!
火は”御言葉”のことを指しています。

このことを通して、次に来るキリストがどんな方か
想像してみてくださいね。
また新しい角度でお伝えします!

今日は火の答えとなる聖句を紹介します。

「主は仰せられる、わたしの言葉は火のようではないか。」
(エレミヤ書23:29)

コブン
コブン
…ほ…ほんとに聖書に書いてあったんだ…。
わたしの言葉は火のよう…か…
コブン
コブン
コブン
コブン
これと同じように
ぼくもまだ分かっていないことが多いんだろうな…

 

コブン
コブン
わからなければ
対立、戦争…
コブン
コブン
争えば
人も死ぬし…
キリストも死ぬ…
コブン
コブン
コブン
コブン
…次キリストが来る時は、
そういうことがないようにしたいけど
どうしたらいいんだろう…

 

 

 

 

神様…

 

 

 

 

 

 

 

ちゃんと御言葉が伝わっていたら
戦争もなかったのでしょうか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スー…スー…

 

ヒューーーーーーーー

 

オヤビン
オヤビン
…!!!
またこの光景…!

 

 

うあっ!!!

 

 

 

 

…!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうして…

 

 

 

どうして

 

あなたがたを愛して
これらのものを
創造したのに

 

 

火で

焼き尽くすだろうか…?

 

 

 


このような争いを
誰が喜ぶのか…

 

 

 

神が
喜ぶとでも思うのか…?

 

 

 

 

 

 

そうではない…

 

 

それでも

人が
過ちを繰り返すならば

誰かが
止めなければいけない…

 

 

 

 

誤った思想で
互いに殺し続けるのに

 

そのままにできるだろうか…?

 

 

 

だから私が
御言葉を伝えるのだ。

 

 

 

 

私の愛の思想が
御言葉ではないか…?

 

 

 

 

 

…しかし

 

 

 

私に肉体がなければ

伝えることができない…

 

 

 

 

 

ケケケケケッ…

 

 

ケッ!!

 

っ!!!!

 

オヤビン
オヤビン
…っ… 夢…
オヤビン
オヤビン
…っ…変な夢ばっかや…くそ…
オヤビン
オヤビン

 

 

 

 

 

 

…御言葉が、火…

 

 

オヤビン
オヤビン
オヤビン
オヤビン
…御子だったんかな…あの姿…

 

 

 

私に肉体がなければ

伝えることができない…

 

オヤビン
オヤビン
オヤビン
オヤビン
…肉体がないと伝えられない…。
せやから御子には
キリストが必要ってことなんか…?

 

 

 

 

 

オヤビン
オヤビン
…肉体がない…か…
オヤビン
オヤビン
…なんか、悲しいの…
生きることができる人も
生きる道がわからんかったら
周りに流されて死ぬしかない
オヤビン
オヤビン
オヤビン
オヤビン
知らなければ
言いなりになるしかないやないか…

 

 

 

(…せやから御子は

生きる道を

伝えようとする…)

 

 

 

 

ケケケケケッ

ケッ!!

 

 

 

…ほんであいつも…

 

 

深く…

 

関わっている…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おばあさん
おばあさん
ええ、わかりました…準備しておきますね

 

 

ピッ

おばあさん
おばあさん
…はあ…
おばあさん
おばあさん
いろいろと、面倒ね…
おばあさん
おばあさん
でも仕方ない…

 

 

 

おばあさん
おばあさん
おばあさん
おばあさん
さて、次はいつ会えるかしら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…でも…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次が
最後かもしれないわね…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

To be continued…

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ABOUT ME
麦わら
麦わら
東京都民。社会問題を扱いながら漫画やアニメを作っています。オヤビンたちと共に夢に向かって歩む毎日です。
オヤビンとコブンを描いてくれました!ほんまにありがとう!
もし描いてくださった方いましたら…

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らくがきでも全然大丈夫です‼←
Galleryページにて掲載させていただきます^^